デザインのおもしろさを としまから世界へ。 街中まるごとデザインミュージアム池袋

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デザインのおもしろさをとしまから世界へ。街中まるごとデザインミュージアム池袋 2022.12.01

OVERTURE

国際アート・カルチャー都市構想を掲げ、文化と芸術の力でまちを盛り上げている豊島区。区制90周年を記念した特別企画として、11月1日(火)から6日(日)の6日間にかけて池袋のまち全体をデザインミュージアムにするイベント「街中まるごと-デザインミュージアム-池袋」が行われました。実行委員長であるデザイナー・田中北斗さんにお話を伺いました。

Profile 田中 北斗 Hokuto Tanaka

デザイナー・アートディレクター。池袋にある創形美術学校にて非常勤講師を務め、25年以上としまのまちの観光デザインや文化イベントなどに多数携わる。豊島区国際アート・カルチャー特命大使として、文化や芸術に関わるイベントや取り組みを積極的に実施している。

区民の皆さんとともに、まちを「デザイン」してきた25年――。

池袋に事務所を構えるデザイナー、田中北斗さん。としまとのつながりを尋ねると、「たくさんありすぎるんです」と笑顔。その一つひとつを思い起こして語ってくれました。

田中 「はじまりは、1996年頃に手掛けたとしま観光マップのリニューアル。ポップなイメージにしたい、とご依頼をいただき、堅いイメージになりがちな自治体広報のデザインを変えるべく、取り組みました」
その後、ふくろ祭りのロゴ作成や、池袋モンパルナス回遊美術館の立ち上げに関わり、としまとのつながりを深めてきた田中さん。そして、90周年のタイミングで実施されたのが「街中まるごと-デザインミュージアム-池袋」です。

田中 「デザインのおもしろさ、そしてウォーカブルなまち・池袋の魅力を伝えるイベントです。ファッションデザイナーのコシノジュンコ氏をはじめ、日本を代表するデザイナーの方々に講演いただきました。街歩きイベントでは各自が一番気に入ったデザインをポストイットにスケッチし、オリジナルの”池袋サインマップ”を作成。『またぜひ開催してほしい!』というお声もいただきました」
  • D-8各団体トップメンバーによるパネルディスカッション

サンシャインシティ・ソラリウムをコア施設とし、5つのサテライトをつなぐかたちで行われた「街中まるごと-デザインミュージアム-池袋」。日本デザイン協議会(D-8)が掲げる「ジャパンデザインミュージアム構想」のパイロットミュージアムに位置付けられており、その実現に向けた重要な機会となりました。

田中 「としまには、何かが生まれ、育ち、そして巣立つための豊かな土壌があると感じます。アイデアを『おもしろい!』と受け入れ、積極的に盛り上げようとしてくれる区民の方々の存在が大きいですね。今後もとしまでの取り組みを続けていき、将来的にデザインの魅力が日本全国、そして世界中に伝わっていくとうれしいです」

新たなデザインを生み出し、育てるまち・としまへ。国際アート・カルチャー都市として、としまの土壌はこれからもクリエイティブの芽を育みつづけます。

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