行き交う人が思わず振り返える、鮮やかな赤色のユニフォーム——。

カートを押しながら清掃美化活動に励んでいるのは、「としまシルバースターズ」の皆さんです。観光客の方々に声をかけられることも多く、手元にはIKEBUSの時刻表や豊島区×SDGsの資料を用意しているのだそう。
IKEBUSの乗客に手を振るなど、地域の「つながり」の創出にも貢献しています。

 
約2年前の発足以来、メンバーは増え続け、現在は50人ほどが在籍。毎週火曜、木曜、土日祝日に、1班3人の6班体制で、池袋駅の東口・西口周辺で清掃美化活動に取り組んでいます。

「まちをきれいにしたいという想いに加え、『健康のために歩く』ということも目的に参加しました。同世代のメンバーと会話できる楽しみもありますし、この仕事が大好きです」

活動を始めた当初はワゴンがいっぱいになるほどのごみが集まりましたが、次第にその量は減少。現在は「宝探し」のような感覚で清掃美化活動をしていると語る表情に、笑顔があふれます。

「清掃活動をしていると、まちの変化を実感します。喫煙者の数も減り、広い公園や花壇が増え、まち全体がきれいになりました。その一方で、変わらず人情味がある人たちが多いところも、としまの良いところですね」

 
「としまシルバースターズ」の活動は、街中をきれいにするだけでなく、地域住民の美化意識の向上にもつながっています。

「背筋を正して歩く、質問された際にちゃんと答えるなど……。身近なところから仕事の質を高めていきたいです」

豊島区をより美しく、そして「活気」あるまちに変える、としまシルバースターズの活動。
その活動の裏には、メンバーの皆さんのたゆまぬ努力がありました。