【子育てしやすい街ランキング1位記念:第3章】 充実化する女性支援とまちの環境。 子育て世帯を応援する まちのムードを醸成

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【子育てしやすい街ランキング1位記念:第3章】充実化する女性支援とまちの環境。子育て世帯を応援するまちのムードを醸成 2023.03.08

OVERTURE

女性の就業支援や企業や区役所内での男性の意識改革、公園の整備など子育てをしやすいまちづくりのためにさまざまな施策を展開する豊島区。子育てしやすいまちであり続けるために今できることは何か。「文化商工部」「総務部」「都市整備部」、それぞれの観点からの取り組みと想いを伺いました。

文化商工部 生活産業課 渡邉課長 「豊島区では、特技や趣味を仕事にしたいという女性への就業支援事業として『サクラーヌbiz応援プロジェクト※』という全8回の起業塾を開催するほか、女性起業家同士の交流会などさまざまな機会を提供しています。ビジネスに関する支援を行う機関として、『としまビジサポ(としまビジネスサポートセンター)※』がありますが、その中で、平成27年度から女性の起業家向けに相談会を随時開催。相談件数はこの3年間でどんどん増加しています。社会進出支援においてはインプットだけでなく、アウトプットの支援も重要です。そのための機会として、ISP(池袋ショッピングパーク)にご協力いただき、ご提供いただいたスペースでサクラーヌbizから2店舗出展・販売する場を実現できました。今後もアウトプットの機会を提供するため地域と連携した支援を続けます」


※サクラーヌbiz応援プロジェクトとは
豊島区で起業したい、もしくは起業した事業を経営している女性を対象とした女性のための起業支援事業です。

※としまビジサポ(としまビジネスサポートセンター)とは
地元金融機関や産業団体など、関連機関が一体となり、新しい協働のカタチをとりながら中小企業を支援する施設。利用者の課題にあわせ、面談など、各種サポートを行います。
高際副区長 「起業希望者を対象とした事業以外にも、子育てで仕事から離れていた方を対象とした再就職支援も行っていますよね」

総務部 男女平等推進センター 佐々木所長 「女性向け再就職支援の取り組みは男女平等推進センターが中心となり、積極的に行っています。ハローワークなどと連携してセミナーや講座を年4回開催。仕事の紹介や面接支援のほか、今年度はより実践的な試みとして、ワークライフバランス推進企業に模擬面接にご協力いただきました。これらのセミナーはすべて保育付き。保護者の方も安心して自身のキャリアに集中できます。区民の方々に対するサポートのほかにも、企業向けにワークライフバランス認定制度を設け、国や東京都からの支援・助成金情報の提供なども行っています。働きやすい職場がもっと増えるよう、企業間連携の強化を目的としたワークライフバランスに関する座談会なども開催しています」
  • 文化商工部 生活産業課 渡邉課長

  • 男女平等推進センター 佐々木所長

高際副区長 「セミナーには各回、30人前後の方がいらっしゃっています。近年はデジタル化もかなり進んでいます。デジタルに慣れていない世代の方々へのフォローにも力を入れていきたいです。区民の方向けはもちろんですが、区役所で働く職員の意識改革も重要です。」

総務部 人材育成担当課 梅本課長 「ワークライフバランスの観点で、区役所の男性職員の育休取得率の高さを外部の方から評価いただきました。社会全体で育休取得を応援する動きに加え、女性管理職の増加も1つの要因かとは考えています。しかし育休取得にあたって、管理職をはじめ、職員の意識改革には依然として課題があり、マタニティハラスメントに焦点を当てた研修なども実施しています。子育て中の職員だけではなく、周りのサポートも必要であることをみんなが理解して、育休を取りやすい環境づくりを継続的に支援していきます」


総務部 人事課 木山参事 「豊島区は女性職員が多く、今年度も新卒の7割が女性でした。育休制度にも通じますが、庁内がまず出産などのライフプランを考慮している前提の組織でありたいです。キャリアを中断せずに家庭と両立させていくため、ただ子育てしやすいまちではなく、『共働き世帯にとって、子育てしやすいまち』だと評価され続けることが重要です。行政がまちの子育てインフラを整えることで、広く地域の皆さんや民間企業等にも「豊島区は子育てしやすいまちなのだ」という認識をもってもらいたいです。これによりもっといい意味で楽に子育てできる環境にしていきたいですね。例えば保育園の下にスーパーや総菜屋があって買い物が楽だとか」

高際副区長 「意識改革は諦めずに継続していくことが必要です。特に忙しい共働き世帯にとって暮らしやすいまちになれば、自ずとほかの世代にとっても暮らしやすいまちに近づくのではないでしょうか」
  • 総務部 人事課 木山参事

  • 総務部 人材育成担当課 梅本課長

高際副区長 「子育てする親にとって公園の環境整備も大切だと思います。豊島区はこれまでに公園の環境整備にも力を入れてきました」

都市整備部 公園緑地課 片山課長 「まち全体の整備が加速したのは、やはり2014年の消滅可能性都市の指摘を受けたことがきっかけですね。子どもと女性にやさしいまちづくりがスタートし、身近な場所からきれいな環境を整えていこうとで、まずは『アートトイレプロジェクト※』を実施しました。また、4つの公園を核にしたまちづくりは多くの方から好評をいただいています。そのほかの小さな公園についても、子どもたち本人の声も聞きながら、整備を進めていきます。また、近隣の教育機関と連携した子ども向けイベントも開催しています。草苑保育専門学校と協働で開催した水鉄砲大会は、金魚すくいのポイを頭につけて行い、大盛況でした。今後は、『としまキッズパーク※』のようなインクルーシブ遊具を区内各地に増やしつつ、公園が誰もが過ごしやすい第三の居場所になるように環境を整えていきたいです」
  • 都市整備部 公園緑地課 片山課長

高際副区長 「今回いただいた評価は、それぞれの部署ごとに、そして横断的に子育てしやすいまちを目指し連携してきた結果だと捉えています。これからも子育てしやすいまちであり続けられるよう、庁内で連携して取り組んでいきましょう」

※アートトイレプロジェクトとは
アーティストや地域のみなさんと協力し、地域のトイレを美装化するプロジェクト。利用する方に親しみをもってもらえるようなトイレを目指します。
※としまキッズパークとは
健常な子供だけでなく、障がいにより体が不自由な子や体幹が弱い子、乳児など、分け隔てなく誰もが一緒に遊べるインクルーシブ遊具や施設のある公園。車いすに乗ったまま遊べる砂場や、ハーネスの付いた横転の心配の少ないブランコなどを設置しています。

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