「カルチャー」を生かし、 持続可能なまちづくりを。 岩手町が進める、これからの自治体連携

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「カルチャー」を生かし、持続可能なまちづくりを。岩手町が進める、これからの自治体連携 2022.11.17

OVERTURE

人口約1万2千人と小さな自治体でありながら、農業やスポーツ、文化といった強みを生かして持続可能なまちづくりに取り組む岩手町。2020年度には「SDGs未来都市」にも選定され、豊島区をはじめ、関東圏の自治体とも連携しながらまちの魅力を広く発信しています。イケ・サンパークで開催されるファーマーズマーケットへの出店もその取り組みの1つ。岩手町みらい創造課に勤める阿部智光さんに、岩手町ならではのSDGs推進活動や今後の展望について伺いました。

Profile 阿部 智光 Tomomitsu Abe

岩手町みらい創造課政策推進係係長。SDGsを切り口とした活動をはじめ、地方創生や企業誘致、産業活性化など幅広く取り組む。岩手町の文化の日である11月1日の前後を中心に、としまのまちで広く岩手町の魅力発信に努める。

晴れ渡る空の下、店先に並べられたみずみずしい野菜たち――。

20を超えるテントが立ち並び、多くの人でにぎわう週末のイケ・サンパーク。11月初旬、岩手町の出店ブースでは地元の新鮮な野菜や果物が販売され、訪れる人の注目を集めていました。

岩手町は岩手県のほぼ中央に位置し、年間約135億円もの農業生産額を誇る県内有数の食糧生産地です。そして、『農業(Agri-culture)』のほか、ホッケーに代表される『健康・スポーツ(Sports-Culture)』、「石神の丘美術館」を中心としたまちなかの彫刻展示などの『森林・ものづくり(Craft-Culture)』などの3つのカルチャーが息づいています。2020年度には、豊島区と同じく「SDGs未来都市」にも選定されました。
岩手町みらい創造課の阿部さんは、こうした活動の輪を広げるために、ブース出店などの情報発信が欠かせないと語ります。

阿部 「ファーマーズマーケットでの物販などを通じて、まずは岩手町が持つ魅力を感じていただけるとうれしいです。岩手町のキャベツは甘みが強く、今日も売れ行き好調でした」 

「アート・カルチャー」を重視したまちづくり、そして同時にSDGs未来都市に選定されるという共通点があり、交流がスタート。豊島区長と岩手町長の対談が行われたほか、12月には岩手町で開催されるSDGsシンポジウムも予定されており、そのつながりは深まっています。
阿部さんは、豊島区とともに描く未来に大きな期待を抱いているといいます。

阿部 「区制90周年という長い間、まちづくりに尽力されてきた豊島区の方々への尊敬の念を改めて感じています。『SDGs未来都市』そしてモデル事業であるとしまの胸をお借りしつつ、まちづくりを進めたいなと思っています。ゆくゆくは連携協定を結び、より良い関係を一緒につくっていきたいですね」

カルチャーを通じて地域への愛着を育み、行動につなげていく。豊島区と岩手町の取り組みが、地方創生の新たな道筋を示すかもしれません。

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