青いアジサイがつなぐ、人と人。 「アジサイ祭り」で深まる地域の絆

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青いアジサイがつなぐ、人と人。「アジサイ祭り」で深まる地域の絆 2022.06.16

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今年で6回目を迎える南池袋1丁目の「アジサイ祭り」。小道に咲くアジサイは、この日のために見事な花を咲かせています。よい天気に恵まれた当日。ちょうど木陰となった会場には、子どもたちをはじめ、近隣の区民の人たちが訪れていました。そんなアジサイ祭りの発起人でもある南池袋一丁目町会会長、當麻 強さんにお話しを伺いました。

Profile 當麻 強 Kyou Taima

豊島区に60年以上在住。南池袋1丁目会会長を務め、シンガーソングライターとしての一面も持つ。6年前からアジサイ祭りの開催にも力を入れ、アジサイを育てるところから担っている。普段から地域の方に気軽に話しかけ「自ら関わっていくこと」をモットーに、町内の相談役として豊島区の地域の交流にも一役買っている。

丹念に育て上げられた、やさしい青色のアジサイ――。

南池袋1丁目にあるマンションの裏手通りに、アジサイ小道が続いています。新しくマンションができた際に、住民たちの交流のきっかけになればと、當麻さんが育てはじめました。

當麻 「都会のマンションだと、どうしても淡泊な付き合いにもなりがちだと思うんです。住民同士、せっかくなんだから仲良くなってほしい。そして、町会が『入りたい場所』になってくれるといいなと想い、企画してスタートしました」
区長とは同年代なのだと語るその笑顔は、とても元気でおちゃめ。
アジサイ祭りに訪れた小さな子どもから大人まで、當麻さんに声をかけます。

當麻 「今日のアジサイ祭りに向けて、町会の皆さんと協力して、準備を進めてきました。アジサイがあるから、花を見ながら、楽しんでもらえる。今年のアジサイは過去一番、たくさん咲いています。朝、犬を散歩してる方も足を止めてみてくれるんですよ」

小道にはダーツやヨーヨー釣り、輪なげなど子どもたちが楽しめるミニゲームが並んでいます。浴衣を着て訪れた子どもたちから、お父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃんまでさまざまな人が訪れました。
當麻 「声をかけあえるまちがいいなぁと思っています。『知らない』で済ますんじゃなくて、何かあったときにはすぐ誰かに相談できるようなつながりをつくっていきたいです」

地域住民の交流の場となっているアジサイ祭り。子どもたちを中心にそのつながりはしっかりと育まれています。


當麻さんは最後に、これからのまちの未来について、熱い気持ちを聞かせてくれました。

當麻 「としまは、未来に向けてがんばっているまちです。90周年、そして100周年に向けて近隣の町会長たちとも協力して盛り上げていきます。今後さらに、区外から引っ越してきたいと思ってくれる人がもっと増えるような、フォローがしっかりとしたまちにしていけるといいなと思います」


人と人のあたたかなつながりのため、スタートしたこのアジサイまつり。
この小道に咲くアジサイは、来年もその先もずっと変わらずまちの人々の心を和ませてくれることでしょう。

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